レンガ調サイディングの塗り替え|デザインを残す方法と費用相場
お役立ちコラム
こんにちは。所沢市の外壁塗装専門店・ラパンペイント代表の中山です。
レンガ調サイディングの塗り替えで「今のオシャレな柄が消えてしまうのでは?」と不安になっていませんか。
実は、一般的な単色塗りで塗りつぶしてしまうと、せっかくのレンガ調がのっぺりとした印象に変わってしまいます。
この記事では、レンガ調の雰囲気を活かしたまま綺麗に塗り替える3つの方法と、コスト重視の方への選択肢、それぞれの費用相場をわかりやすく解説します。
ご自宅の外壁に合った最適なメンテナンス方法を見つけて、後悔のないリフォームを実現しましょう。
レンガ調サイディングの塗装は「塗りつぶし」に要注意
レンガ調サイディングを一般的な単色で塗りつぶすと、目地まで同じ色になって風合いが大きく損なわれてしまいます。
今のオシャレなデザインや立体感を保ちたい場合は、透明な塗料や特殊な塗り分け工法を選ぶ必要があります。
外壁がサイディングなのかレンガ調タイルなのか確認
塗り替えを検討する前に、まずはご自宅の外壁が「レンガ調サイディング」か「レンガ調タイル」かを見極める必要があります。
レンガ調タイルであれば塗装は基本的に不要ですが、サイディングの場合は10〜15年ごとを目安に塗り替えが必要です。
レンガ調サイディングとは
レンガ調サイディングは、セメントなどを主原料とした大判の板材(窯業系サイディング)の表面に、レンガ模様を成型・プリントした外壁材です。
標準的な長さのサイディングの場合、約3m間隔で縦または横に走る直線的なシーリング目地(ゴム状の継ぎ目)があります。
また、叩くと軽い音がします。
レンガ調タイルとは
レンガ調タイルは、粘土などの無機物を高温で焼き上げ、レンガの風合いを再現した陶磁器質の外壁材です。
タイル同士のモルタル目地はありますが、サイディングのような直線的なシーリング目地はありません。
叩くと硬い石の音がします。
※本記事は「レンガ調サイディング」の塗り替えについて解説しています。
本物のレンガのメンテナンスについては、別記事「レンガの外壁の種類とメリット・デメリットや費用相場」をご参照ください。
なぜレンガ調サイディングには塗り替えが必要なのか?
「レンガ調だからレンガと同じで塗り替え不要では?」と思われがちですが、レンガ調サイディングの正体は、セメントなどを主原料とした窯業系(ようぎょうけい)サイディングボードです。
窯業系サイディングは、以下の理由から外壁塗装が必要です。
防水性がないため
サイディングボード自体には防水性がなく、表面の塗膜で雨水を弾いています。
塗膜が劣化すると外壁が水を吸って反りやひび割れが起き、最悪の場合は雨漏りや内部の柱の腐食に繋がります。
建物の寿命を延ばすためのメンテナンスとして、定期的な塗り替えが必要です。
目地から雨水が浸入するため
サイディングボード同士を繋いでいるゴム状の防水材(シーリング)も、紫外線によって5〜10年程度で硬化・ひび割れが始まります。
劣化したシーリングの隙間から雨水が入り込むのを防ぐため、外壁塗装のタイミングでシーリングを打ち替えることが一般的です。
レンガ調サイディングを活かす!3つの塗り替え方法
レンガ調の雰囲気を活かしつつ外壁を塗り替えるには、主に3つの塗装方法があります。
「今の柄をそのまま残したいか」「色を変えたいか」「劣化の進行度」によって選ぶべき工法が変わるため、それぞれの違いと使い分けの基準を見ていきましょう。
① 今の柄・色をそのまま残したいならクリア塗装
外壁の劣化が少ない場合におすすめなのが、透明な塗料を使ったクリア塗装です。
サイディング工場でプリントされた柄や色をそのままの状態で保護できる方法だからです。
また、他の工法と比べて作業工程が少なく、費用を抑えやすいというメリットもあります。
ただし、透明ゆえに既存の色あせ・チョーキング・シミなどの劣化症状をそのまま残してしまうため、劣化が進んだ外壁には向きません。
クリア塗装の適用条件や向かない場合の詳細は、別記事「クリア塗装」をご参照ください。
② 目地と表面を塗り分ける2色塗り(ダブルトーン工法)
2色塗りは、外壁の目地(溝の部分)とレンガ調サイディングの出っ張っている部分を、別々の色で塗り分ける工法です。
下塗りを行ったあと、目地の色となる塗料で外壁全体を塗装し、最後に出っ張った部分にレンガの色となる塗料をローラーで塗り重ねます。
色あせが進んだ外壁をリフレッシュしたい場合や、レンガ調の立体感を保ったまま色を変えたい場合におすすめです。
③ 高級感・重厚感をプラスしたいなら多彩模様塗装
今のレンガ調よりも上質な外観にしたい方におすすめなのが、複数の色粒が混ざった塗料を使う多彩模様塗装です。
専用のローラーや吹き付けで塗装することで、単なる2色の塗り分けではなく、本物の天然石や高級レンガのような複雑な色合いとザラザラとした質感を表現できます。
費用は一番高くなりますが、デザイン重視の方に選ばれる工法です。
費用を抑えたい場合の単色塗り(塗りつぶし)という選択肢
レンガ調の柄は消えてしまいますが、通常のサイディングと同じように1色で塗りつぶす単色塗りも、選ばれることのある施工方法です。
単色塗りのメリットは、上記で紹介した3つの塗装方法よりも施工費用が安く済むことです。
また、「長年レンガ柄を見て飽きたので、思い切って外観を変えたい」と、あえて単色塗りを選んでイメージチェンジを楽しむ方もいらっしゃいます。
デメリットは、目地と表面の色分けが消えて1色になるため、色のコントラストによる視覚的な立体感や高級感が失われてしまうことです。
「デザイン性よりも、とにかくコストを重視したい」という場合には選択肢となります。
【塗装方法別】レンガ調サイディングの塗り替えの費用相場
30坪(外壁面積約120㎡)の住宅を想定した、レンガ調サイディングの塗り替え費用相場を比較します。
※以下の金額は、足場代・シーリング打ち替え・付帯部塗装を含む総額の目安です。
※ 塗料のグレードや建物の状況によって変動するため、あくまで目安としてお役立てください。
クリア塗装の費用相場
クリア塗装の費用相場は、30坪で約70〜100万円が目安です。
多くの場合、下塗り(シーラー)が不要なため、クリア塗料の2回塗りで仕上げるのが標準です。
通常の色付き塗装(下塗り+中塗り+上塗りの3回塗り)よりも工程が少なく、材料費・施工費を抑えやすいのが特徴です。
ただし、外壁の劣化が少ない段階でのメンテナンスが前提となるため、状態が良いうちに検討されることをおすすめします。
2色塗りの費用相場
2色塗り(ダブルトーン工法)の費用相場は、30坪で約90〜130万円が目安です。
通常の3回塗りの後に、レンガの表面だけを別のローラーで手作業で塗り重ねる緻密な工程が必要になるため、単色塗りよりも割高になります。
費用はかかりますが、新築時のような目地とレンガの美しい立体感を蘇らせられるため、デザイン性を重視する方に人気の工法です。
多彩模様塗装の費用相場
多彩模様塗装の費用相場は、30坪で約100〜150万円が目安です。
複数の色粒やチップが混ざった特殊な意匠性塗料を使用し、専用の吹き付けやローラー技術で施工するため、他の塗装方法よりも高額になる傾向があります。
費用はかかりますが、単なる色分けを超えた、本物の天然石や高級レンガのような深みのある質感をリアルに再現できるのが魅力です。
単色塗りの費用相場
単色塗り(塗りつぶし)の費用相場は、30坪で約60〜100万円が目安です。
作業工程がシンプルで一般的な塗料を使用できるため、他の工法よりもリーズナブルに施工できます。
将来的に外壁の張り替えを検討しており、今回の塗装は費用を最小限に抑えたい方や、イメージチェンジしたい方などに向いています。
レンガ調サイディングの塗り替えに関するよくある質問(FAQ)
Q. レンガ調サイディングのシーリング(目地)がひび割れています。上から塗装すれば問題ないですか?
A. いいえ、古いシーリングをすべて剥がして新しい防水材を詰める「打ち替え」が必要です。
一般的な色付きの塗料(単色塗りや2色塗り)の場合は、先にシーリングを打ち替えてから、外壁と一緒に上から塗料を塗って仕上げます。
一方でクリア塗装の場合は、シーリングの上に透明な塗料を塗ると相性の問題で後から塗膜が割れてしまうため、先に外壁の塗装をすべて終わらせてから、最後に新しいシーリングを打つ「後打ち」という専門的な手順が必要になります。
Q. 現在は柄のないサイディングなのですが、レンガ調の外壁に変えられますか?
A. はい、可能です。
ご予算や求めるリアルさに合わせて、主に3つの方法から選ぶことができます。
- ① レンガ調のサイディングを上から張る「カバー工法」
今の外壁の上から、レンガの柄が施された新しい外壁材(軽量な金属サイディングなど)を重ねて張るリフォームです。
古い外壁を解体する費用がかからず、見た目が完全にレンガ調の家に生まれ変わります。
デザインのバリエーションも豊富で、外壁の劣化が進んでいる場合にも対応できる、選ばれやすい方法です。 - ② 本物の「スライスレンガ」を上から貼り付ける
本物のレンガを薄くスライスした建材を、専用の接着剤やモルタル、または金属レール(乾式工法)で外壁に貼り付ける方法です。
ただし下地の強度や防水層の確認・補強が必要なため、既存外壁の状態によっては下地工事が別途発生します。
サイディングのカバー工法よりも費用は高くなりますが、本物ならではの圧倒的な重厚感と立体感を出すことができます。「とにかく高級感にこだわりたい」という方におすすめです。 - ③ 塗装(多彩模様塗装)で「レンガ風の質感」にする
塗料の中に複数の色粒が入った「多彩模様塗料」を使って、石やレンガのような重厚な質感を表現する方法です。
カバー工法よりも費用を安く抑えられます。
ただし、現在のサイディングが平ら(凹凸がない)場合、塗装だけでレンガの「目地の溝」までをリアルに作り出すことはできません。
あくまで「表面の質感や色合いをレンガ風・石目風にする」という仕上がりになる点には注意が必要です。
まとめ:レンガ調サイディングの塗り替えで後悔しないために
レンガ調サイディングの塗り替えは、元々のデザインをいかに残すかがポイントです。
デザインをそのまま残したいならクリア塗装、すでに劣化が進んでいたりイメージチェンジしたいなら2色塗りや多彩模様塗装がおすすめです。
一方で、外壁塗装の費用を抑えたい場合や外観を一新したい場合は、単色の塗りつぶしも選択肢になり得ます。
ご自身の希望や予算に合った工法を選びましょう。
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