外壁塗装は何年ごとにすべき?劣化症状や寿命を延ばす方法も解説
お役立ちコラム
こんにちは。所沢市の外壁塗装専門店・ラパンペイント代表の中山です。
「うちの外壁塗装のサイクルはいつなんだろう」と、適切なタイミングにお悩みではありませんか?
外壁塗装が何年ごとに必要かは、すべての家で同じわけではありません。
ご自宅のベストなタイミングを見極め、無駄な出費を防ぐためのポイントは以下の3つです。
・初めての塗装時期は「使われている外壁材の種類」で決まる
・2回目以降は「前回使った塗料の耐用年数」が基準になる
・年数だけでなく、チョーキングやひび割れなどの「劣化症状」で最終判断する
この記事では、外壁塗装を何年ごとに行うかの基準や外壁に現れる劣化症状、塗装を長持ちさせる方法について解説します。
大切なお住まいを長く守り続けるためのガイドとして、お役立てください。
外壁塗装を何年ごとに行うかを決める判断材料とは?
外壁塗装を行うタイミングは、新築なのか一度塗装をしているのかによって異なります。
それぞれのケースにおける目安の年数と、環境による影響について詳しく見ていきましょう。
新築から1回目の塗り替えは「外壁材の種類」で判断する
新築住宅の場合、初めての外壁塗装は一律で「〇年」というわけではなく、新築時に使われた外壁材の種類によって時期を判断します。
近年の住宅で主流となっているサイディングボードなどは、工場で製造される段階ですでに表面に初期塗装(防水コーティング)が施されているからです。
この初期塗装の寿命や、素材そのものが持つ「ひび割れしやすい」「サビやすい」といった弱点が現れるタイミングは、外壁材の種類によって変わります。
日本でよく使われている代表的な外壁材と、1回目の塗り替え時期の目安は以下の通りです。
| 外壁材の種類 | 1回目の塗り替え目安 |
|---|---|
| 木質系サイディング | 築5〜7年 |
| 窯業系サイディング | 築7〜10年 |
| モルタル | 築8〜10年 |
| ALCパネル | 築8〜10年 |
| 金属系サイディング | 築10〜15年 |
2回目以降の塗り替えは「前回の塗料」の耐用年数に合わせる
2回目以降の外壁塗装の時期は、築年数や外壁材ではなく「前回使用した塗料の耐用年数」が基準になります。
前回、長持ちする高級な塗料を選んでいれば次の塗装までの期間は長くなり、価格を抑えた塗料であれば期間は短くなります。
そのため、2回目以降は前回選んだ塗料の寿命を目安にして、次回のタイミングを見極めましょう。
ご参考までに、ラパンペイントで扱っている塗料の耐用年数と費用は以下のとおりです。
| 塗料の種類(耐用年数) | 費用 |
|---|---|
| 無機系ハイブリッド(約15〜20年超) | 高価 |
| フッ素系 / アクリル100%塗料(約13〜15年超) | 高価 |
| ナノテクノロジー / ラジカル制御型 / ハイブリッド(約12〜15年) | 普通 |
| シリコン(約10〜13年) | 普通 |
| ウレタン(約7〜10年) | 安価 |
| アクリル(約5〜8年) | 最安 |
住宅の日当たりや周辺環境も塗り替えの時期に影響する
塗料の耐用年数は、あくまで目安です。
実際の寿命は、建物の日当たりや周辺環境によっても変わります。
日当たりによる影響
- 南側・西側:紫外線を強く浴びるため、色あせやチョーキング(粉吹き)が早く起こる傾向があります。
- 北側:日当たりが悪く湿気がたまりやすいため、コケやカビが発生しやすくなります。
周辺環境による影響
- 海が近い地域:潮風による塩害で、サビや劣化が進みます。
- 交通量の多い道路沿い:排気ガスの汚れが外壁に蓄積しやすくなります。
- 川や森が近い地域:湿気が多く、劣化が早まることがあります。
このように、日当たりや周辺環境の影響によって、目安の年数よりも早く塗料の寿命が来るケースも少なくありません。
そのため、ご自身の住環境に合わせて定期的に点検を受けることが大切です。
外壁塗装を検討すべき劣化症状
築年数はあくまで目安であり、実際に塗装が必要かどうかは外壁表面に現れるSOSのサインで判断するのが確実です。
ここでは、代表的な劣化症状を解説します。
危険度小〜中:外壁の色あせ
外壁の色あせは、塗膜の劣化が始まったという最初のサインです。
毎日降り注ぐ紫外線や雨風のダメージによって、塗料に含まれる顔料(色をつける成分)が分離・退色してしまうことで発生します。
緊急性は高くありませんが、外壁の防水性が徐々に低下し始めている合図なので、塗り替えの時期が近づいていることを意識しておきましょう。
危険度中:チョーキング現象
外壁を触ったときにチョークのような白い粉が付着する状態を、チョーキング現象と呼びます。
これは色あせから、さらに劣化が進み、塗料の樹脂成分が分解されて顔料が粉状になって表面に浮き出ている状態です。
塗料の防水機能が著しく低下している証拠なので、この症状に気づいたら業者に見積もりを依頼するなど、本格的な塗り替え計画を立て始めましょう。
危険度中:カビやコケの発生
塗膜の防水性が低下して水はけが悪くなると、外壁の表面にカビやコケが発生しやすくなります。
とくに日当たりの悪い北側の壁や、風通しの悪い場所、湿気の多い周辺環境ではより注意が必要です。
建物の美観を損ねるだけでなく、カビやコケが水分を保持することで常に外壁材が湿った状態となり、劣化スピードを早める原因にもなります。
危険度大:塗膜の剥がれ・浮き
塗膜が剥がれ落ちたり、水ぶくれのように浮いたりしている状態は、塗装による保護機能が失われている証拠です。
外壁材そのものが雨風や紫外線のダメージを直接受けるため、放置すると外壁材自体がボロボロに崩れてしまう恐れがあります。
外壁の張り替え工事に発展する前に、再塗装を行ったほうが費用を安く抑えられます。
危険度大:外壁のひび割れ
外壁材に発生するひび割れ(クラック)は、雨漏りに直結する危険な状態です。
特に、名刺の厚みが入るほどの幅(0.3mm以上)のひび割れがある場合は、構造部分までダメージが及ぶリスクが高いため、早急に専門業者へ点検を依頼しましょう。
危険度大:シーリングの割れ・剥がれ
サイディングボードのつなぎ目や窓枠周辺にあるゴム状のシーリングの劣化も、見逃してはいけないサインです。
紫外線などの影響でシーリング材の柔軟性が失われると、硬くなってひび割れたり、肉痩せして隙間ができたりします。
この隙間は雨水が壁の内部へ入り込む入り口となってしまうため、補修工事が必要です。
必要な時期に外壁塗装をしなかった場合のリスク
外壁の劣化症状をそのままにしてしまうと、見た目が悪くなるだけでなく建物全体に深刻なダメージを及ぼします。
ここでは、塗装メンテナンスを先延ばしにした場合に起こりうるリスクについて解説します。
雨水が浸入し、建物の寿命が縮まる
ひび割れや塗膜の剥がれといったサインを放置すると、そこから壁の内部へと雨水が浸入し始めます。
その結果、壁の中の断熱材にカビが生えたり、建物を支える構造部分(柱や土台)が腐食したりと、目に見えない部分で被害が拡大していきます。
さらに、湿って柔らかくなった木材はシロアリの格好の標的となるため、食害によって住宅の耐震性が低下する危険性もあります。
大規模な修繕が必要になり、費用が高額になる
塗装のメンテナンスだけで済む時期を逃してしまうと、外壁材自体の交換(張り替え)や雨漏りの修理といった、大規模な修繕工事が必要となるリスクがあります。
定期的な塗装工事であれば一般的な戸建て(30坪前後)で75万〜110万円程度で済むのに対し、構造部分の補修やシロアリ駆除などが重なると、数百万円単位の想定外の出費になることも珍しくありません。
塗装を先延ばしにするほど、結果的にトータルの修繕費用は大幅に高くついてしまう可能性があるのです。
外壁塗装の寿命を延ばすコツ
外壁塗装は決して安くはない費用がかかるため、できるだけ長持ちさせたいものです。
ここでは、塗装の持ちを良くするための日常的なお手入れや、対策について解説します。
外壁の汚れを水洗いする
外壁に付着した排気ガスや土埃などの汚れをそのままにしていると、それらの成分が塗膜を傷める原因になり、劣化を早めてしまいます。
そのため、年に数回ホースの水や柔らかいスポンジを使って汚れを優しく洗い流すことで、塗料の寿命を延ばせます。
ただし、家庭用の高圧洗浄機や硬いブラシで強くこすりすぎると、建物を守っている表面の保護膜まで剥がしてしまう恐れがあるため、あくまで優しく洗うことが大切です。
耐用年数が長い高グレードな塗料を選ぶ
外壁塗装の寿命を延ばすには、フッ素塗料(耐用年数:約13〜15年超)や無機塗料(約15〜20年超)といった高グレードな塗料を選ぶことも有効な手段です。
一般的なシリコン塗料と比べて初期費用は少し高くなりますが、次回の塗り替えまでの期間を大幅に延ばせます。
外壁塗装の回数が減ることは、15〜25万円ほどかかる足場代の節約にもつながるため、長い目で見ればトータルコストを抑えられます。
建物の周辺環境に合わせた機能性塗料を選ぶ
建物の立地が抱える弱点に合わせて機能性塗料を選ぶことも、外壁塗装を長持ちさせるための秘訣です。
たとえば、強い日差しを直接浴びる南側の外壁には紫外線に強い塗料を、湿気が溜まりやすい北側には防カビ・防藻性に優れた塗料を採用するといったことが可能です。
環境による局地的なダメージを専用の塗料でカバーすることで、家全体が均一に長持ちし、特定の面だけが早く劣化してしまう事態を減らせます。
よくある質問(FAQ)
Q. 外壁の汚れは塗装ではなく、高圧洗浄だけでもキレイになりますか?
A. 塗膜の防水機能が残っていれば、プロによる高圧洗浄だけでキレイになるケースもあります。
ただし、色あせやチョーキングが出ている場合は要注意です。
劣化した外壁に強い水圧をかけると、表面の保護膜まで完全に剥がれてしまいます。
かえって雨水を吸い込みやすくなり、建物を傷める原因になりかねません。
そのため、すでに防水性が低下している外壁は、洗浄だけで終わらせず必ず再塗装を行う必要があります。
Q. 業者によって「塗り替えが必要か」の判断が変わることはありますか?
A. はい、変わることはあります。
初期の劣化が出た時点で早めに塗り替えすべきと考えるか、まだ数年は持つので経過観察で良いと考えるかで判断が分かれるためです。
また、残念ながら一部の悪徳業者は、契約を急がせるために、まだ塗装が不要な状態でも「今すぐ塗らないと家が傷む」と過剰に不安を煽るケースがあります。
そのため、複数社から相見積もりを取って比較・検討しましょう。
まとめ:外壁塗装は「年数」と「劣化症状」の両方で見極めよう
外壁塗装を行うべき適切な年数や劣化症状について解説しました。
外壁塗装をする時期は、年数の目安だけではなく、実際の外壁の状態の両方から総合的に判断することが大切です。
初めての塗装は「外壁材」に応じた年数を目安に、2回目以降は「前回の塗料」の耐用年数を目安にしつつ、チョーキングやひび割れなどの劣化症状を見逃さないようにしましょう。
適切な時期に塗装メンテナンスを行うことが、住宅の寿命を延ばし、修繕コストを抑えることにもつながります。
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