火災保険で外壁塗装できる?適用条件や申請の流れ・注意点を解説
お役立ちコラム
こんにちは。所沢市の外壁塗装専門店・ラパンペイント代表の中山です。
「火災保険を使えば外壁塗装が無料になる」
そんな話を、チラシや訪問営業で聞いたことはありませんか?
結論からお伝えすると、火災保険で外壁塗装の費用がまかなえるケースは確かにあります。
ただし、すべての塗装工事が対象になるわけではなく、自然災害による損傷を補修する場合など保険金が下りるための条件があります。
この記事では、火災保険が適用される条件・申請の具体的な流れ・悪質業者を見分けるための注意点まで、わかりやすく解説します。
火災保険で外壁塗装ができるケースとは?適用される基本ルール

火災保険で外壁塗装ができるのは、台風や雹(ひょう)などの自然災害で受けた損傷を補修する場合です。
「火災」という名前から火事のときだけ使う保険というイメージがありますが、実は火災保険は風災・雹災・雪災といった自然災害も補償の対象としています。
つまり、災害が原因で外壁が壊れ、それを元に戻すための補修工事であれば、火災保険が適用される可能性があるのです。
一方で、「キレイにしたい」「色を変えたい」といったメンテナンスやイメージチェンジ目的の塗装は対象外で、自己負担での施工が基本です。
ポイントは「塗装したいから保険を使う」ではなく「災害で壊れたから直す」という順番です。
火災保険で外壁塗装を申請するための4つの適用条件

火災保険の保険金を受け取るためには、次の4つの条件を満たす必要があります。
① 自然災害による損害であること
まず大前提として、損害の原因が自然災害であることが必要です。
風災(台風・強風)、雹災、雪災、落雷などが代表的な対象です。
一方で、後ほど説明する経年劣化などが原因の場合は対象外になります。
「なぜその損傷が起きたのか」が、火災保険適用の分かれ目になります。
② 損害発生から3年以内に申請していること
保険法第95条により、保険金の請求権は権利を行使できるとき(一般的には被害発生時)から3年で時効にかかる可能性があります。
つまり、たとえ台風で壊れた箇所があっても、3年を過ぎると請求できなくなる可能性があるということです。
被害に気づいたら、早めに保険会社へ連絡するのが安心です。
③ 補修費用が免責金額を超えていること
火災保険の契約には「免責金額」という自己負担のラインが設定されています。
補修費用が免責金額に届かない場合、保険金は1円も支払われません。
火災保険の自己負担の設定方式には、損害額から一定額を差し引く「免責方式(0円・3万円・5万円・10万円など)」と、損害額が20万円未満だと一切支払われない「20万円フランチャイズ方式」があります。
特に古い契約や一部の風災補償では後者が採用されているケースもあるため、ご自身の保険証券で必ず確認しておきましょう。
④ 加入中の火災保険の補償範囲内であること
被害の原因が、契約している火災保険の補償範囲に含まれていなければ対象外です。
火災保険は商品によって補償の幅が違うため、風災をカバーしていない契約も存在します。
「自然災害ならすべてOK」ではないので、まずは補償内容の確認が第一歩になります。
火災保険の種類と補償範囲

火災保険はタイプによって補償範囲が大きく異なります。
ご自身が加入している火災保険のタイプや補償内容を確認しておきましょう。
住宅火災保険
もっとも基本的なタイプで、火災・落雷・破裂・爆発を中心に補償します。
風災・雹災・雪災については商品や契約年度によって基本補償に含まれる場合と特約扱いの場合があり、水災や偶発的な破損はカバーされていないことが多いです。
補償対象に含まれる災害が原因の外壁損傷であれば、保険金が適用される可能性があります。
住宅総合保険
住宅火災保険の補償から、補償範囲が広げられたタイプの火災保険です。
水災や外部からの落下、飛来物による損害などもカバーされるのが特徴です。
補償の幅が広い分、保険料も住宅火災保険よりやや高めに設定されています。
オールリスクタイプ(補償範囲の広い新しいタイプ)
近年主流になりつつある、もっとも補償範囲が広いタイプの火災保険です。
住宅総合保険の内容に加え、不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)まで対象になります。
たとえば物をぶつけて外壁に穴を開けてしまった、といった日常のうっかり事故もカバーされる場合があります。
地震による損害に対しては地震保険への加入が必要

地震・噴火・津波による損害は、火災保険だけでは一切補償されません。
これらに備えるには、地震保険に別途加入する必要があります。
例えば火災保険にしか入っていない場合は、地震で外壁にヒビが入っても対象外となるので注意しましょう。
外壁塗装に火災保険が適用されない4つのケース

ここでは、火災保険が適用されない代表的なケースについて紹介します。
①経年劣化・老朽化による損傷
年月とともに自然に進む外壁の劣化は、火災保険の対象外です。
塗膜のひび割れや浮き、紫外線による色あせやチョーキング(粉化)なども、原因が経年によるものであれば補償されません。
火災保険はあくまで「突発的な災害による損害」を補償するものであり、「見た目が気になるから保険で塗り替えたい」という使い方はできないのです。
②施工不良・手抜き工事による損傷
前回の塗装工事の施工ミスや手抜きが原因で生じた不具合も対象外です。
これは災害ではなく施工者側に責任がある問題とされるためです。
この場合は火災保険ではなく、施工した業者の工事保証やアフターサービスで対応できないか確認してみましょう。
③地震による損傷(火災保険のみ加入の場合)
先述のとおり、地震が原因の損傷は火災保険の補償対象外です。
地震保険に別途加入していなければ、地震による外壁のヒビや崩れには保険金が下りません。
日本は地震が多い国ですので、心配な方は地震保険の加入状況を確認しておきましょう。
④故意・重大な過失による損傷
わざと壊した場合や、あまりに大きな不注意が原因の損傷は補償されません。
これは火災保険に限らず、あらゆる保険に共通する基本的な考え方です。
なお、保険金を得る目的でわざと被害をつくる行為は詐欺にあたり、刑事責任を問われる可能性もあります。
火災保険で外壁塗装の保険金を受け取るまでの6ステップ
ここからは実際の申請手順を、ステップごとに解説します。
申請手続きは原則として、保険の契約者本人が行う必要があります(第三者による代行は弁護士法に抵触する可能性があるため)。
外壁塗装専門店は、現地調査や見積書の作成など申請のサポートをするという位置付けです。
①被害箇所の写真を撮影・記録する
被害に気づいたら、まず損傷箇所の写真をできるだけ早く撮影してください。
複数の角度・距離から撮っておくと、保険会社への証拠として有効です。
高所で危険な場合は無理せず、安全に撮れる範囲で記録を残しましょう。
②保険会社に連絡し必要書類を準備する
加入している保険会社の事故受付窓口に連絡し、被害の状況を伝えましょう。
24時間対応している保険会社も多いので、気づいた時点で早めに連絡するのがベストです。
連絡すると、申請に必要な書類の案内を受けられます。
指定書式の事故報告書がある保険会社もあるため、業者へ見積もりを依頼する前に保険会社へ連絡しておくとスムーズです。
③業者に連絡して被害を確認・見積書を取得する
次に、塗装業者やリフォーム会社に連絡し、被害箇所の現地調査と見積書の作成を依頼します。
この見積書は保険金の申請に必要な書類になるため、補修内容と金額が明確に記載されたものを準備してもらいましょう。
業者選びの段階から信頼できるところに依頼することが、スムーズな申請につながります。
④必要書類を保険会社に提出する
案内に従って書類をそろえ、保険会社へ提出します。
一般的に必要となるのは、保険金請求書・事故報告書・被害箇所の写真・修理の見積書などです。
書類に不備があると審査が遅れるので、記入漏れがないか丁寧に確認してから送りましょう。
⑤鑑定人による現地調査を受ける
書類提出後、必要に応じて保険会社が派遣する鑑定人が現地調査に訪れます。
鑑定人は被害の原因が自然災害かどうか、損害の程度はどの程度かを中立的な立場で判断します。
保険金が支払われるかどうか、いくら支払われるかはこの調査結果に基づいて決まります。
⑥保険金の支払いが決定し、補修工事を行う
審査が完了し、支払いが認められると保険金が振り込まれます。
その保険金をもとに、業者と打ち合わせたうえで実際の補修工事に入る流れです。
申請から支払いまでには一定の日数がかかるため、スケジュールに余裕をもって進めるのがおすすめです。
火災保険を悪用した外壁塗装の詐欺・悪質業者の手口と対策

国民生活センターには「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスに関するトラブル相談が毎年寄せられています。
被害に遭わないためにも、よくある悪質な手口を押さえておきましょう。
「無料で修理できます」と断言する業者に注意
「火災保険を使えば必ず無料で外壁塗装できます」と言い切る業者は危険です。
実際には、保険金が下りるかどうかは条件や鑑定人の調査結果次第であり、誰にも「必ず無料」とは保証できません。
断言する業者ほど、契約後に高額な手数料を請求するなどのトラブルにつながる可能性があります。
嘘の申請(虚偽申請)を促す業者に注意
「経年劣化を台風のせいにして申請しましょう」と提案してくる業者は論外です。
これは虚偽申請であり、業者だけでなく契約者自身も保険金詐欺として責任を問われる可能性があります。
事実と異なる申請を絶対に行わないようにしましょう。
高額なキャンセル料・手数料を請求する業者に注意
国民生活センターの相談事例では、「工事をしない場合は保険金の50%を違約金として請求された」というケースも報告されています。
契約前に、解約条件や手数料に関する記載を必ず確認しましょう。
少しでもおかしいと感じたら、その場で契約せず持ち帰ることが身を守る最善策です。
保険金の一部を業者に支払う契約に注意
「受け取った保険金の○%を手数料としてお支払いください」という契約も要注意です。
保険金請求の代行で報酬を得る行為は弁護士法72条(非弁行為の禁止)に抵触するおそれがあり、違反した業者は罰則の対象となる可能性があります。
迷ったときは業者ではなく、まず加入している保険会社に直接相談するのが確実です。
火災保険が使えない場合に外壁塗装の費用を抑える4つの方法

火災保険が使えない場合でも、工事費用を抑える方法はあります。
代表的な4つを紹介します。
- 自治体の助成金・補助金制度を活用する
- 中間マージンがかからない業者を選ぶ
- 閑散期のキャンペーンを活用する
- 相見積もりで適正な価格を把握する
なお、自治体の助成金は、外壁塗装が対象外のケースもあります(所沢市では対象外です)。
一方で「中間マージンがかからない業者を選ぶ」は多くの方が選べる選択肢であり、費用が数十万円も変わる可能性があるため重要です。
大手ハウスメーカーや広域リフォーム会社は工事を下請けに外注することが多いため、中間マージンが上乗せされ、見積額が割高になりがちです。
もし、自社で職人を抱えて施工まで一貫して行う地元の塗装専門店に直接依頼すれば、費用の30%から40%にも及ぶ中間マージンを負担せずに済みます。
<関連記事>
「外壁塗装の費用を抑える方法」については、以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
https://www.lapin-paint.com/blog/1190.html#toc_16
火災保険申請をスムーズに進めるために日頃からできる備え
いざというときスムーズに動けるよう、日頃からできる備えがあります。
ここでは2つの準備を紹介します。
被害前の状態がわかる写真を残しておく
普段から外壁や屋根の状態を写真に撮って残しておくと、被害後の比較資料として役立ちます。
「被害前はこうだった」という証拠があると、災害による損傷であることを保険会社に示しやすくなります。
台風シーズン前など、年に1回程度の定期撮影がおすすめです。
保険証券で自分の補償内容を事前に確認しておく
ご自身の火災保険の補償内容を、保険証券やマイページで確認しておきましょう。
風災が含まれているか、免責金額はいくらかなど、把握しておけば被害時にすぐ判断できます。
火災保険で外壁塗装に関するよくある質問(FAQ)

Q. 火災保険で外壁塗装は本当に「無料」になりますか?
必ず無料になるとは限りません。
保険金が下りるのは自然災害による損傷の補修で、かつ条件を満たした場合だけです。
支払額も鑑定人の調査によって決まるため、「必ず無料」と断言する業者には注意してください。
Q. 経年劣化によるひび割れや色あせは対象になりますか?
経年劣化や紫外線による色あせ・ひび割れは、原則として対象外です。
火災保険はあくまで突発的な災害による損害を補償するものであり、自然に進む劣化は補償対象に含まれていません。
見た目だけでは判断が難しいケースもあるので、気になる場合は専門業者に調査を依頼しましょう。
Q. 火災保険を一度使うと保険料は上がりますか?
火災保険には自動車保険のような等級制度がないため、保険金を請求しても翌年の保険料が上がることは基本的にありません。
ただし、自然災害の増加などを背景に、契約更新時に保険会社全体の料率改定で保険料が変わることはあります。
まとめ|火災保険で外壁塗装は条件を満たせば申請できる
火災保険は、メンテナンス目的の外壁塗装には使えません。
しかし、台風・雹・大雪などの自然災害で受けた損傷を元に戻す補修であれば、保険金の支払いを受けられる可能性があります。
火災保険申請のポイントは以下の4つです。
- ①自然災害による損害であること
- ②3年以内に申請すること
- ③免責金額を超えること
- ④補償範囲内であること
「火災保険で外壁塗装の費用が無料になります」と断言する業者や、虚偽申請を促す業者には十分注意しましょう。
外壁の状態が気になる方は、当店へお気軽に無料点検・見積もりなどご相談ください。
◆ラパンペイントの外壁塗装・屋根塗装
https://www.lapin-paint.com/wall-roof
◆外壁塗装の施工事例
https://www.lapin-paint.com/works-cat/wall
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