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ケイカル板が軒天に選ばれる理由や注意点・メンテナンス方法も解説

お役立ちコラム

ケイカル板が軒天に選ばれる理由や注意点・メンテナンス方法も解説

こんにちは。所沢市の外壁塗装・屋根塗装の専門店ラパンペイント代表の中山です。

「軒天の素材って何がいいんだろう?」
「ケイカル板ってよく聞くけど、実際どうなの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?

ケイカル板は耐火性や耐久性・コストパフォーマンスに優れ、現在の住宅で軒天材の主流となっている不燃建材です。

この記事では、軒天の役割に触れたうえで、ケイカル板が軒天に向いている理由やメンテナンス方法まで解説します。

軒天のメンテナンスを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

軒天が果たす4つの役割

軒天を指し示す塗装業者
軒天(のきてん)とは、屋根の軒先部分の裏側にあたる天井面
のことです。
軒天には、住まいを守るための大切な4つの役割があります。

  1. 美観の向上:屋根裏の野地板や垂木といった構造部分を隠し、住宅の見た目をスッキリと見せてくれます。
  2. 外壁の保護:軒の出があることで、雨水の吹き込みや直射日光を遮り、外壁材の劣化を防ぎます。
  3. 延焼の防止:近隣や自宅で火災が発生した際、軒天に不燃材料を用いることで火の屋根裏への回り込みを防ぎます。軒天の中でも特に重要な役割といえるでしょう。
  4. 屋根裏の換気:穴が開いたタイプの軒天材(有孔ボード)や換気部材を設けることで、小屋裏に外気を取り込む給気口の役割を果たし、棟換気などと組み合わせて屋根裏に溜まる湿気を排出、内部結露を防ぐ効果があります。

ケイカル板とは?素材の特性

軒天ケイカル板のメンテナンス

ケイカル板(ばん)は「けい酸カルシウム板」の略称で、けい酸質原料・石灰質原料・補強繊維を主原料とし、高温高圧の蒸気で養生して製造される板状の建築材料です。
簡単にいうと「燃えない・腐りにくい・軽い」の三拍子が揃った素材です。
湿気にも強く、軒天だけでなく、キッチンやトイレなど水回りの壁にも使われています。

かつて軒天にはベニヤ板が多く使われていましたが、水に弱く耐用年数が短い点や、防火地域で求められる耐火基準を満たせない点が課題でした。
その代替として普及したのがケイカル板で、現在では軒天材の定番となっています。

ケイカル板が軒天材に適している理由

ケイカル板が軒天材に適している理由を5つ紹介します。

国土交通大臣認定の不燃材料で防火性能が高い

ケイカル板の最大の強みは、国土交通大臣から不燃材料の認定(認定番号「NM-○○○○」)を取得している製品が主流である点です。
不燃材料とは、建築基準法において、加熱開始後20分間、「燃焼しない」「防火上有害な変形・溶融・き裂等を生じない」「避難上有害な煙やガスを発生しない」という3つの要件すべてを満たす材料として定義されています。
軒天用として流通しているケイカル板は、ほとんどがこの認定を取得した製品です。

水や湿気による寸法変化が小さい

ケイカル板は、水や湿気による寸法変化が小さいため、軒天の他にキッチンやトイレ、洗面所といった水回りにも広く使われています。
軒天は、雨樋からの水はねや破風に打ち付けた雨水が流れてくるなど、水の影響を受けやすい場所です。
水濡れで腐食や剥がれが起きやすいベニヤ板と異なり、ケイカル板は塗装でしっかりと表面を保護して防水性を高めることで、そのような屋外環境でも耐久性を発揮する素材です。

カビや腐れ(腐朽)が発生しにくい

ケイカル板の主成分は無機質であるため、木材のように「菌によって木が腐る(腐朽する)」という現象が起きません。
さらに素材自体がアルカリ性を持つことから、カビが発生しにくいのも特徴です。
ただし、素材そのものはカビや腐朽に強いですが、塗膜が劣化して水分を吸い込むようになると表面にカビが生じることがある点には注意が必要です(詳細は後述)。

軽量で施工しやすい

ケイカル板はセメント系の建材と比べて軽量で、切断や加工もしやすい素材です。
軒天工事は頭上で板を支えながらビスを打つ高所作業になるため、素材の軽さは職人の施工のしやすさに直結します。
施工性の高さは、工期の短縮にもつながります。

コストパフォーマンスが高い

ケイカル板の価格は、フレキシブルボードや金属系素材と比べて材料単価が安いです。
また、軽量で施工しやすいため工事の人件費も抑えやすくなります。
初期費用を抑えつつ、防火性・耐久性をしっかり確保したいという方にとって、ケイカル板はコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

ケイカル板を軒天に使う場合の注意点

メリットの多いケイカル板ですが、万能ではありません。
デメリットや注意点も把握したうえで採用を検討しましょう。

塗装・防水処理が必要となる

ケイカル板は水に濡れても変形しにくい素材ですが、素材そのものの吸水性は高いという特徴があります。
塗装せずにそのまま使用すると、雨水を吸って膨張や劣化を引き起こす可能性があります。
軒天のように外部に面する場所で使用する場合は、施工後に必ず塗装を行い、塗膜で防水性を確保することが不可欠です。
未塗装品を選んだ場合は別途塗装工事が必要になりますので、材料費だけでなく塗装費込みの総額で考えておきましょう。

強い衝撃に弱く割れやすい

ケイカル板は軽量で扱いやすい反面、強い衝撃には弱く割れやすい性質があります。
特に薄手の5mm程度のものは、ビス位置によってはひび割れが生じることもあり、取り扱いに注意が必要です。
また、軒天に流通する5mm・6mm厚の薄手品は、防火構造・準耐火構造が求められる建物には使用できないという制限もあります。
防火地域・準防火地域での施工では、必要な厚みと認定仕様を必ず確認することが大切です。
また、施工中や点検時にぶつけたり落としたりすると破損するおそれがあります。

定期的なメンテナンスが欠かせない

ケイカル板はそれ自体が腐朽する素材ではありませんが、表面の塗膜が劣化すると吸水性が高まり、素材自体の傷みが進行してしまいます。
劣化が進むと、表面から削れたり剥がれが起きたりすることもあります。
一般的にケイカル板の耐用年数は15〜20年程度とされていますが、その性能を維持するためには劣化症状に応じて再塗装が必要です。

軒天ケイカル板の劣化症状

軒天ケイカル板の劣化

軒天のケイカル板は、直射日光を受けにくい反面、湿気がこもりやすく、気づかないうちに傷みが進むことがあります。
以下のような症状が見られたら、点検や補修を検討しましょう。

色あせ・変色

塗膜が劣化すると、全体的に色が薄く見えたり、まだらに変色したりすることがあります。
見た目だけでなく、塗膜の保護機能が落ち始めているサインでもあります。

塗膜の剥がれ・チョーキング

塗膜が浮く、剥がれる、触ると白い粉がつくといった症状は、塗膜の劣化が進んでいる状態です。
放置すると汚れが付きやすくなり、補修範囲が広がることがあります。

シミ・黒ずみ・カビ

黒ずみやシミは、湿気や通気不良による塗膜表面のカビ、または雨水の回り込みが原因のことがあります。
前述のとおりケイカル板の素材自体はカビに強いですが、塗膜が劣化して吸水するようになると、表面にカビや汚れが付着しやすくなります。
とくに一部だけ濃いシミが出ている場合は、単なる表面汚れではなく、雨漏りが関係している可能性もあるため注意が必要です。

ひび割れ・欠け・穴あき

ひび割れや欠損、穴あきは、早めの補修をおすすめします。
開口部ができると、雨水の侵入だけでなく、鳥や小動物の侵入経路になるおそれがあります。

軒天の劣化を放置するリスク

軒天の劣化を放置すると、見た目の問題だけでは済まない深刻なトラブルにつながります。
塗膜が剥がれてケイカル板が水を吸い続けると、素材自体の傷みが一気に進行し、やがて穴が開いて雨水が屋根裏に入り込む原因にもなります。
屋根裏に水が浸入すれば、構造材の腐食やカビの発生、室内への雨漏りへと被害が拡大しかねません。
さらに穴からハクビシンやハトなどの野生動物が侵入し、糞尿による悪臭やダニの発生といった二次被害に発展するケースも少なくありません。
軒天の異変に気づいたら、早めの対処を心がけましょう。

軒天ケイカル板のメンテナンス方法

軒天ケイカル板のメンテナンス

軒天の状態に応じて、適切なメンテナンス方法は異なります。
代表的な3つの工法を解説します。

塗装による防水性と美観の回復

色あせやチョーキング、軽微な汚れなどが中心で、板本体や下地に目立った傷みがない場合は再塗装が選択肢になります。
再塗装では、下地の状態を確認したうえで、汚れ除去、ケレン、必要に応じた補修を行い、軒天に適した塗料で仕上げます。
使用する塗料や下地処理の方法は既存状態によって変わるため、仕様は現場確認のうえで決めるのが基本です。

カバー工法(重ね張り)

カバー工法は、既存の軒天材を撤去せず、その上から新しいケイカル板を重ねる工法です。

接着剤とビスを用いて下地にしっかりと固定するほか、破風板や鼻隠し側に押し縁(廻り縁)を取り付けて、新しい板の落下を防ぐ補強を行うこともあります。

軒天の表層に劣化が見られるものの、下地がまだしっかりしている場合に選択肢に上がります。

解体の手間がかからず、廃材もほとんど出ないため、張り替えよりも費用を抑えられるのがメリットです。
張り付け後は塗装を行い、防水性を付与します。

張り替え工事

軒天の傷みが著しい場合や、雨漏りにより下地まで腐朽やカビが広がっている場合は、張り替え工事が必要です。
傷んだ軒天材と下地木材を撤去し、新たに下地を組み直してからケイカル板を張ります。
既存の軒天がベニヤ板の場合、この機会にケイカル板へ変更することで耐久性と防火性を向上させられます。

なお、2階以上の軒天工事では足場の仮設が必要になるケースがほとんどです。
外壁塗装や屋根工事と同時に行えば足場代を1回分で済ませられるため、まとめて依頼を検討される方も多いです。

軒天の補修をプロに依頼したほうが良い理由

軒天ケイカル板の劣化を説明する塗装業者

「ケイカル板はホームセンターでも買えるし、DIYできるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、軒天の補修には安全面・技術面で知っておくべきリスクがあります。
加えて、火災保険を活用できるケースもあるため、まずは専門業者への相談をおすすめします。

高所作業は危険なため

軒天は建物の高い位置にあるため、交換作業は常に転落のリスクと隣り合わせです。
脚立に乗って上を向きながらボードを支えてビスを打つ作業は、想像以上にバランスを崩しやすく危険です。
特に2階以上の軒天は足場の設置が必要になるケースがほとんどで、一般の方が安全に作業できる環境ではありません。

劣化原因の見極めには専門知識が必要なため

軒天の劣化は、単純な経年劣化だけでなく、屋根からの雨漏りが原因で発生していることがあります。

屋根の傾斜に沿って垂木や野地板を伝った雨水が軒先に流れ着き、軒天にシミや腐朽を引き起こすケースです。
この場合、軒天だけを補修してもすぐにまた傷んでしまいます。
原因の見極めには屋根の専門知識が必要です。

自然災害による損傷には火災保険が適用できる場合があるため

台風などの強風で軒天が剥がされてしまった場合、火災保険の補償対象になることがあります。
火災保険は火災だけでなく、風災・雹災などの自然災害による住宅被害にも対応しているのです。
必要書類は保険会社や事故内容によって異なりますが、一般に保険金請求書、被害状況の写真、修理見積書などが求められます。
外壁・屋根塗装の専門業者やリフォーム会社に依頼すれば、保険申請に必要な書類の準備もサポートしてもらえるため、手続きをスムーズに進めやすくなります。

軒天にはケイカル板が有力候補・適切なメンテナンスで住まいを守ろう

ケイカル板は、国土交通大臣認定の不燃材料であり、耐久性・防カビ性・コストパフォーマンスに優れた軒天材の定番です。
かつて主流だったベニヤ板と比較して耐用年数が長く、防火性能も格段に優れています。
一方で、吸水性が高いという特性もあるため、施工後の塗装処理と定期的な再塗装メンテナンスが欠かせません。
劣化が進んだ場合は、カバー工法や張り替えも検討しましょう。
軒天の傷みを放置すると、野生動物の侵入や雨漏りの悪化など、思わぬ二次被害につながるリスクがあります。
適切なメンテナンスを習慣にして、大切な住まいを長く守っていきましょう。

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お客様との一生のお付き合いができるような関係作りを大切にしており、実際にリピーターのお客様が多いのも強みです。
軒天の塗装や補修もお任せください。
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