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屋根塗装の耐用年数はどのくらい?塗料・屋根材別の塗り替え時期

お役立ちコラム

屋根塗装の耐用年数はどのくらい?塗料・屋根材別の塗り替え時期

こんにちは。所沢市の外壁塗装・屋根塗装専門店ラパンペイント代表の中山です。

「屋根塗装って、どのくらいもつの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

屋根塗装の耐用年数は、使用する塗料や屋根材の種類によって異なります。

さらに、新築から初めての塗り替えなのか、2回目以降の塗り替えなのかによっても判断基準が変わるため、「一律○年」とは言い切れないのが実情です。

この記事では、塗料別・屋根材別の耐用年数から、初回と2回目以降の塗り替え時期の目安、屋根の劣化症状まで解説します。

屋根の塗り替えを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

屋根塗装の耐用年数とは?一般的な目安を解説

屋根塗装の耐用年数とは、塗料の塗膜が防水や紫外線保護などの性能を維持できる期間のことです。

塗り替えの適切なタイミングは、「新築からの初回」か「2回目以降」かで判断基準が異なります。

それぞれのケースに分けて解説します。

初回の塗り替え(新築からの場合)

新築から初めて塗り替えるタイミングは、「塗料の耐用年数」ではなく「屋根材の種類」で決まります。

新築時に屋根材メーカーが施した工場塗装の耐久性は屋根材ごとに異なるためです。

主な屋根材と、新築からの初回塗り替え目安は以下のとおりです。

  • トタン屋根:7〜10年
  • スレート屋根(カラーベスト・コロニアル):8〜10年
  • セメント瓦:10〜15年
  • ガルバリウム鋼板:10〜15年

特にトタンやスレートは劣化が早く進みやすいため、築7〜8年を過ぎたら一度点検を検討しましょう。

2回目以降の塗り替え

2回目以降は、前回の塗り替えで使用した塗料の耐用年数が判断基準になります。

たとえばシリコン塗料で塗り替えた場合は7〜10年後、フッ素塗料であれば13〜17年後が次の塗り替え目安です(詳しくは次の「塗料別セクション」をご覧ください)。

なお、上記の年数はいずれも目安です。
立地環境(海沿いの塩害地域、日射が強い地域など)や気候条件によっても、劣化スピードは変わります。

年数だけに頼らず、色あせやコケの発生などの劣化サインも合わせて確認することが大切です。

屋根は外壁よりも劣化しやすい理由

屋根は外壁に比べて劣化が早く進みやすい部位です。

その理由は、屋根が建物の中で最も紫外線や雨風の影響を受けやすい場所だからです。

塗料メーカーの資料でも「屋根の期待耐用年数は外壁の50〜70%程度」とされており、外壁と同じ塗料を使っていても、屋根のほうが先に傷んでくるケースは少なくありません。

そのため、同じシリコン塗料などを使った場合でも、屋根では耐用年数の下限側で見ておく方が安全です。

だからこそ、屋根塗装は外壁以上にこまめなチェックが重要になります。

【塗料別】屋根塗装の耐用年数

屋根塗装の耐用年数は、使用する塗料の種類によって大きく異なります。

ここでは主要な6種類の塗料について、それぞれの目安をご紹介します。

なお、以下の年数はいずれも屋根用途を前提とした目安です。

アクリル塗料(耐用年数:3〜5年)

アクリル塗料は、塗料の中で最も価格が安いタイプです。

ただし、耐用年数が3〜5年と非常に短いため、頻繁に塗り替えが必要になります。

現在の戸建て住宅の塗り替えではあまり使われなくなっており、コストを重視する場合でも他の塗料を検討したほうがよいでしょう。

特に紫外線の厳しい屋根塗装では、アクリル塗料が選ばれることはほとんどなく、シリコン以上のグレードが用いられるのが一般的です。

ウレタン塗料(耐用年数:5〜7年)

ウレタン塗料は、アクリルよりも耐久性が高く、価格もアクリルの次に安い塗料です。

光沢の持ちがよく、密着性にも優れています。

ただし、屋根のように紫外線を強く受ける部分では耐久性がやや不足するため、屋根本体よりも木部・鉄部・雨樋・雨戸などの付帯部に使われます。

シリコン塗料(耐用年数:7〜10年)

シリコン塗料は、現在の屋根塗装で最もよく使われている塗料のひとつです。

耐用年数と価格のバランスがよく、コストパフォーマンスに優れています。

耐候性や耐汚性にも優れているため、費用対効果を重視するなら候補に入れておきたい塗料です。

ラジカル制御型塗料(耐用年数:8〜12年)

ラジカル制御型塗料は、紫外線による劣化の原因となる「ラジカル」の発生を抑えた比較的新しい塗料です。

シリコン塗料と同等以上の耐候性を持ちながら価格も近く、現在の外壁・屋根塗装では主流となりつつあります。

コストパフォーマンスと耐久性のバランスを重視するなら、シリコンとあわせて候補に入れておきたい塗料です。

フッ素塗料(耐用年数:13〜17年)

フッ素塗料は、耐候性・耐久性に優れた高性能な塗料です。

もともとは商業ビルなどの大型建物に使われていましたが、近年は一般住宅の屋根塗装でも人気が高まっています。

初期費用はシリコン塗料より高くなりますが、塗り替え回数を減らせるため、長い目で見るとコストを抑えられる場合もあります。

無機塗料(耐用年数:15〜20年)

無機塗料は、耐用年数が最も長いタイプの塗料です。

紫外線による劣化に強く、コケやカビが付きにくいといった特長もあります。

費用は高めですが、今後30年間のメンテナンス回数を考えると、トータルコストでは他の塗料より有利になることもあります。

ただし、屋根材そのものの寿命(例:スレート20〜25年、ガルバリウム25〜35年)と塗料寿命が近接する場合、無機塗料の長耐久メリットを活かしきれず、途中で葺き替え・カバー工法に切り替わるケースもあります。

そのため、屋根材の残存寿命を踏まえた塗料選びが重要です。

また、ひび割れに弱いという側面もあるため、屋根材との相性を業者に確認しておきましょう。

長期コストで考える塗料の選び方

塗料を選ぶ際は、1回の工事費用だけでなく「今後何回塗り替えるか」を含めたトータルコストで考えることが大切です。

例えば新築後30年間で考えると、シリコン塗料(7〜10年周期)なら約3〜4回、フッ素塗料(13〜17年周期)なら約2回の塗り替えで済む計算になります。

また、屋根塗装のたびに足場の設置費用がかかる点も見落とせません。

塗料代に加え、都度発生する足場代(約15〜25万円)も考えると、フッ素の方がトータルコストで有利になることもあります。

ご自宅の状況やご予算に合わせて、塗装業者に相談しながら最適な塗料を選びましょう。

【屋根材別】耐用年数と塗り替えが必要な時期

屋根塗装のタイミングは、塗料だけでなく屋根材の種類によっても異なります。

以下で紹介する年数は「新築から初回の塗り替え」を想定した目安です(2回目以降は前回使用した塗料の耐用年数が基準となります)。

スレート屋根

スレート屋根は、現在の住宅で最も普及している屋根材のひとつです。

「カラーベスト」「コロニアル」とも呼ばれます。

スレート自体の耐用年数は20〜25年程度です。

ただし、新築時の工場塗装による防水効果は8〜10年ほどで低下するため、築8〜10年での初回塗り替えが目安です。

スレートは防水性を塗膜に頼っているため、塗装メンテナンスを怠ると屋根材そのものの劣化が早まります。

トタン屋根

トタン屋根は、金属製で軽量かつ安価な屋根材です。

屋根材自体の耐用年数は15〜20年程度と、金属屋根の中では短めでサビにも弱いため、新築から7〜10年程度での初回塗り替えが推奨されています。

サビが進行すると穴が開いて雨漏りの原因にもなるため、こまめな点検と早めの塗り替えが重要です。

セメント瓦

セメント瓦は、セメントと砂を主原料にした屋根材です。

屋根材自体の耐用年数は30〜40年程度と長めですが、新築時の工場塗装は10〜15年ほどで劣化するため、築10〜15年での初回塗り替えが目安です。

※日本瓦(粘土瓦)は塗装が不要な屋根材ですので、混同しないように注意しましょう。

※モニエル瓦(乾式コンクリート瓦)は表面に「スラリー層」と呼ばれる着色層があり、これを高圧洗浄で入念に除去し、専用のシーラー(下塗り材)で処理しないと、数年で塗膜が剥がれるトラブルが起きやすい屋根材です。セメント瓦と外観が似ていても施工手順が異なるため、モニエル瓦の施工実績がある業者に依頼することをおすすめします。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、耐久性と軽量性を兼ね備えた近年人気の屋根材です。

屋根材自体の耐用年数は25〜35年程度と長いです。

トタンに比べてサビに強く、新築から10〜15年程度が初回塗り替えの目安です。

「メンテナンスフリー」と紹介されることもありますが、経年劣化はするため、定期的な点検と塗り替えが必要です。

ガルバリウム鋼板の塗装時期や費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://www.lapin-paint.com/blog/1863.html

屋根塗装の塗り替えが必要な劣化症状

劣化した屋根
耐用年数はあくまで目安であり、実際の塗り替え時期は屋根の状態で判断するのが確実です。

以下のような症状が見られたら、塗り替えを検討しましょう。

色あせ

色あせは、塗膜の劣化が始まったサインです。

屋根の色が新築時と比べて明らかに薄くなっている場合、紫外線により塗料の保護機能が弱まっています。

色あせだけですぐに塗り替えが必要というわけではありませんが、劣化の初期症状として注意しておきましょう。

コケ・カビ・藻の発生

屋根に緑色や黒色の汚れが目立つ場合は、コケ・カビ・藻が発生している可能性があります。

これは塗膜の防水性が低下し、屋根の表面が常に湿った状態になっているサインです。

見た目が悪くなるだけでなく、屋根材の劣化を早める原因にもなります。

特に、北面や日当たりの悪い部分に発生しやすいです。

チョーキング

屋根の表面に白い粉が付着する現象を「チョーキング」と呼びます。
紫外線や雨によって塗料の樹脂成分が分解され、顔料が粉状になって表面に残っている状態です。

塗膜の防水性・耐候性が低下し始めているサインであり、この段階で塗り替えを行えば屋根材へのダメージを最小限に抑えられます。

塗膜の剥がれ

チョーキングからさらに劣化が進むと、塗膜が部分的にめくれたり浮き上がったりする「剥がれ」が発生します。
剥がれた箇所は雨水が直接屋根材に触れるため、放置すると屋根材の劣化が急速に進みます。

この状態は塗膜の保護機能がすでに失われていることを意味するため、早急に塗り替えを検討しましょう。

ひび割れ・反り・変形

屋根材にひび割れや反り、変形が見られる場合は、すぐに専門業者に相談しましょう。

わずかなひび割れでも、雨水が浸入する経路になる可能性があります。

特にスレート屋根は経年劣化で反りやすく、放置すると雨漏りにつながるリスクがあります。

塗装だけでは補修しきれないケースもあるため、専門家による診断が重要です。

サビの発生

トタン・ガルバリウム鋼板などの金属屋根でサビが発生している場合も、早急な対応が必要です。

サビは放置すると腐食が進行し、最終的には屋根材に穴が開いて雨漏りの原因になります。

小さなサビのうちに塗り替えを行えば、ケレン(サビ落とし)と再塗装で対応できることが多いです。

なお、ガルバリウム鋼板の場合は、メッキ層の亜鉛が腐食して発生する「白サビ」と、メッキが効かなくなり鋼板本体まで腐食した「赤サビ」があります。

白サビの段階ならまだ塗装で対応可能ですが、赤サビが出ている場合は劣化が進行しているため、早めに専門業者へ相談しましょう。

屋根塗装をせずに放置するとどうなる?

屋根塗装の役割は、屋根材に防水性と耐候性を与えて建物を保護することです。

この塗膜による保護がなくなると、屋根だけでなく住まい全体に被害が段階的に広がっていきます。

屋根材の劣化が加速する

塗膜が失われた屋根材は、紫外線や雨水のダメージを直接受け続けます。

スレートは水分を吸収してひび割れや反りが発生しやすくなり、金属屋根はサビが進行して穴あきにつながることもあります。

塗装メンテナンスをしなかった場合、屋根材本来の耐用年数を大幅に短縮させてしまう原因になります。

雨漏り・建物内部への被害に発展する

屋根材の劣化が進むと、ひび割れや隙間から雨水が浸入し、下地の野地板や構造材の腐食、断熱材の劣化、天井や壁のカビへと被害が広がります。

湿った木材はシロアリを引き寄せる原因にもなり、構造体が食害を受けると建物の耐震性にまで影響を及ぼす恐れがあります。

修繕費用が数倍に膨らむ

塗装の段階で対処すれば40〜70万円程度で済む工事も、放置して下地まで傷むと、葺き替え(150〜300万円程度)やカバー工法(80〜150万円程度)が必要になるケースがあります。

シロアリ駆除や内装修繕が加われば、総額が数百万円に達することも珍しくありません。

傷みが軽いうちに塗り替えを行うことが、住まいを長く守るための経済的な方法です。

屋根塗装の費用

スレート屋根を点検する様子

屋根塗装の費用相場は、30坪2階建て住宅の場合で約40〜70万円、外壁塗装とセットで行う場合は約100〜150万円が目安です。

なお、金属屋根はケレン作業が加わるため、屋根のみで約50〜80万円、セットで約110〜160万円と、やや割高になる傾向があります。

屋根塗装の費用の詳細や費用を抑えるコツは、以下の記事で解説していますので併せてご覧ください。
https://www.lapin-paint.com/blog/1428.html

屋根塗装の耐用年数に関するよくある質問

Q. 塗装ではなくカバー工法や葺き替えを選ぶべきケースは?

目安として、屋根材の状態に応じて次のように判断します。

  • 塗装:色あせやチョーキング程度で、屋根材自体に大きな損傷がない場合
  • カバー工法:屋根材にひび割れや反りが広がっているが、下地(野地板)はまだ健全な場合
  • 葺き替え:下地まで腐食している、雨漏りが発生している、または既にカバー工法が施されている場合

どの方法が適しているかは屋根の状態次第なので、専門業者に診断を依頼して判断しましょう。

Q. 屋根の劣化状態は自分で確認できる?

屋根に登っての点検は転落の危険があるため、おすすめしません。
ただし、地上からでもある程度の確認は可能です。
たとえば、1階部分の屋根(下屋根/げやね)の状態を2階の窓から観察したり、双眼鏡を使って遠くから屋根の表面を確認する方法があります。

Q. 屋根塗装に適した季節はいつですか?

一般的に、春と秋が適しています。
特に、天候が安定する10月後半〜11月はベストシーズンです。
塗料は気温5℃以下・湿度85%以上の環境では正しく乾燥・硬化しないため、この条件を外れる日や時間帯は作業ができません。
そのため、梅雨や台風シーズンの6〜9月は、春や秋よりも不向きです。
なお、冬は寒冷地では塗装ができませんが、太平洋側の地域であれば晴天が多く空気も乾燥しているため隠れた好機です。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
https://www.lapin-paint.com/blog/1357.html

まとめ:塗装メンテナンスで屋根の寿命を延ばそう

屋根塗装の耐用年数は、塗料の種類や屋根材、立地環境によって異なります。

塗り替え時期の判断基準は、新築からの初回と2回目以降で異なる点を押さえておきましょう。

初回は屋根材の種類で決まり(トタン・スレートなら7〜10年、セメント瓦・ガルバリウム鋼板なら10〜15年)、2回目以降は前回使用した塗料の耐用年数が目安になります。

ただし、屋根は外壁よりも紫外線や雨風の影響を受けやすく、カタログ値より早く劣化が進むケースも少なくありません。

年数だけに頼らず、色あせ・コケ・チョーキング・ひび割れなどの劣化症状を定期的にチェックすることが大切です。

適切な時期に塗り替えを行い、屋根の寿命を延ばし、将来のメンテナンス費用を抑えていきましょう。

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